日本大学通信教育学部は在学中に必要単位と実習を行うことによって教職・司書・学芸員の資格を取得することができます。
当方も学芸員のコースを履修しており、実習も多少やりました。
今回は学芸員コースの大まかな流れを解説していきたいと思います。
- 学芸員コースの概要
- 単位の効率的な修得方法
コース履修での規則は、「コース履修の手引」をもらった年度に準拠します。
2020年現在の規則とは異なっている可能性も考えられますので注意してください。
目次
学芸員とは
学芸員は,博物館資料の収集,保管,展示及び調査研究その他これと関連する事業を行う「博物館法」に定められた,博物館におかれる専門的職員です。学芸員補は学芸員の職務を補助する役割を担います。
学芸員になるための資格は,1.大学・短大で単位を履修することや,2.文部科学省で行う資格認定に合格すれば得ることができます。なお,学芸員や学芸員補として活躍するには,博物館等で任用される必要があります。
引用元:文化庁HP
学芸員になるには認定試験を受ければわざわざ学校に行かなくても資格を取得できますが、すぐに取得できるわけではないので学校で勉強する人も少なくありません。
入学形態について
学芸員コースを履修するにためには、正科生であればどこの学部・学科(専攻)でも関係なく履修できます。科目履修生は履修できません。
また卒業に必要な所定単位として加えることが可能です。
学芸員資格を取得するためには
- 大学を卒業し「学位」を得る。
- 必修科目と選択必修科目の15科目36単位を全て習得すること。※
※必修科目は11科目20単位(実習含む)、選択必修科目は8科目の内4科目16単位という内訳になっています。所定単位の1/3を占めていますので1年生のうちから計画を練っておく必要があるので注意が必要です。
選択必修科目について
文化史 | 4単位 | 1年生から受講可 | 考古学概説 | 4単位 | 2年生から受講可 |
美術史 | 4単位 | 1年生から受講可 | 古文書学 | 4単位 | 2年生から受講可 |
生物学 | 4単位 | 1年生から受講可 | 民俗学 | 4単位 | 2年生から受講可 |
科学史 | 4単位 | 1年生から受講可 | 文化人類学 | 4単位 | 2年生から受講可 |
↑の表のように選択必修科目は1年生の時から受講できるので文化史・美術史・生物学・科学史を選択することを当方はオススメします。
この4科目は必修の総合教育(20単位)の枠組みに入っているので学芸員の選択必修科目の条件と同時に満たせるので一石二鳥です。
博物館実習について
学芸員コースは3回の実習が必修科目となっています。
科目名 | 開講時期 | 実習期間 | 主な実習内容 |
博物館実習 Ⅰ |
8月(夏期スクーリング開講期間中の3日間) |
3〜4日間 | 学内施設で(文理学部学芸員実習室)にて、資料の取扱方法梱包等を学ぶ。 |
博物館実習 Ⅱ | 6月、11月(主に金・土・日曜日の3日間) | 3日間 | 都内近郊の博物館を担当教員の引率のもと訪問し、収蔵室、展示室等の見学を通して、博物館の活動や学芸員の業務について理解する。 |
博物館実習 Ⅲ | 各実習先が定める日程(主に7月以降) | 1週間〜10日間 |
実際の博物館で各実習先が定める実習内容(資料管理展示作業等の補助)を通して、博物館全般にわたる理念を学び、認識を深め、学芸員としての自覚、使命感を学ぶ。 |
注意点
博物館実習 Ⅰ〜Ⅲを受講するためにはそれぞれ受講前にそれぞれ指定科目の単位を修得している必要があります。
一つでも取り損ねていると受講できないので事前に確認しておくといいでしょう。
博物館実習Ⅲについて
博物館実習 Ⅲの一連の流れ
- 博物館実習事前指導の受講する。
- 博物館実習 Ⅲを実習する。
- 博物館実習事後指導の受講する。
- 博物館実習 Ⅲリポート提出する。
- 博物館実習 Ⅲの単位認定される。
実習先を決める際の注意点
博物館実習 Ⅲは実際に博物館に行き学芸員が普段の業務を実習しにいきます。
通学制の大学は実習先の博物館を斡旋してくれるらしいのですが、日大通信は斡旋を行いません。
実習先を各自で確保しなければなりません。
実習先は「〜博物館」と書かれていれば何処でもいいわけではありません。
博物館実習先として認められる博物館は原則として「博物館法」に定める「登録施設」または「博物館に相当する施設」に限定されるのでよく確認してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
学芸員の資格を取得するには決められた科目と博物館実習が必要不可欠です。この記事を読んで何か参考にしていただけたら幸いです。
何か質問があれば気軽にお尋ねください!
じゃ、また!