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課題文

性格(パーソナリティ)の類型論と特性論について説明しなさい。また、両者の問題点について述べなさい。

ポイント・キーワード

性格とは何を指しているのか、また性格が形成される要因についてまとめましょう。

性格を捉える方法に、類型論と特性論があります。具体的にどのような理論があるのかを説明しましょう。また、両者の違いや理論の問題点についても記述しましょう。

性格の定義・性格の類型論・性格の特性論・性格形成の遺伝と環境

本文

 性格とは何を指し、また性格が形成される要因についてまとめ、性格を捉える方法で類型論・特性論はどのような理論があるのか。また両者の違いや理論の問題点について論じ、性格(パーソナリティ)の類型論と特性論について、両者の問題点について論じる。

 性格の最もよく知られた定義にオールポートによるものがある。彼は「個人の内部で、環境への彼独自な適応を決定するところの精神・身体的体系の力動的体制である」と性格の定義をしている。この力動的体制は総括的定義を避け、活動的な体制を強調したのであり、その体制は変化する。また精神・身体的とは、全く精神的なものでも全く神経生理学的ではないという含みがある。さらに「決定する」「独自な」にみられるように、性格とは行為の背後にあり、個人の内部に存在する独自なものと考えられた。

 性格形成に遺伝要因と環境要因がどの程度の影響を与えているのかは、昔から様々な研究が行われてきた。性格に関する遺伝子レベルの研究も急速に進み、遺伝子の視点から人間の心や行動に関する理解を深めることができるだろう。遺伝要因で有名なのはミネソタ双生児研究である。生後すぐに別々の家庭に引き取られ、別々の環境で育てられた一卵性双生児について類似性を調べ、同じ家庭で一緒に育てられた一卵性と二卵性の双生児の類似性を比較した研究である。このプロジェクトでは、環境要因よりも元々備わっている遺伝要因の方が性格に大きな影響を与えるとしている。また環境要因には、①親の要因(年齢、教育歴、職種、収入、価値観、性格)②家庭や家族の要因(家庭の雰囲気、家族構成、出生順、親の養育態度)③育児の要因(授乳や離乳の仕方、生活習慣の躾)④友人、学校関係や職業の要因、文化社会的要因(生活様式、価値基準、政治形態)等がある。なかでも親の養育態度の影響は大きいといわれ、多くの研究がなされてきた。結局、遺伝により強く規定されるような特性もあるが、結論的には、環境の影響も受けやすいものもあり、それらが混じり合うという考え方が現時点での主流である。

 心理学では、性格の類型論と特性論がある。特性論とは、性格を複数の要素に分け、その要素がどの程度備わっているかという側面から性格を捉える考え方で、例えば「温厚でまじめだが、神経質」な人を、性格を「温厚」「まじめ」「神経質」の要素で表現する。これを性格特性と呼び、特性論では文字通りその特性によって性格を表現する。提唱者のオールポートは人の性格を個人特性と共通特性に分類・表現した。個人特性とは、ある人が持つその人独自の特性であり、他人にはない部分を指す。反対に、共通特性は誰もが持つ特性を指す。共通特性には個人差があり、比較が可能であるとした。例えば「A君は外向的だが、B君は内向的だ」を外向性(内向性)という共通特性の得点が高いか低いかによって比較することが可能である。

 類型論とは、性格を複数のカテゴリに分け、ある人がどれに属するのかを考える枠組みである。例えば非科学的だが、血液型による性格診断は類型論の考え方が挙げられる。性格をA型やO型とするように、「このタイプの人はこんな傾向を持っている」をいう当てはめ方をするのが類型論の特徴である。性格の類型論で有名なのは、ユングによる内向型と外向型という分類や、クレッチマーによる体格による分類がある。類型論のメリットは、細部を省略した大きな傾向を示せる。ユングの内向・外向型を借りて説明する。例えば、外向型の人を10人連れてきたら、大まかに皆外向的であるが、細かい性格は各人異なるはずである。しかし、類型論ではその細かい性格を無視し、大枠の外向型に当てはめて考える。大枠の下にある様々な小枠は無視し、大枠のみを使った分類方法といえる。その意味で、類型論はとても当てはめやすい。しかし、現在では類型論はあまり使われていない。理由としてはまず細部を無視してしまうデメリトがある。ある状況や刺激に対する反応は、ちょっとした性格や考え方の違いで大きく異なるが、類型論ではその違いを表現できず、もし類型論で細部まで表現すると、大量の数の性格カテゴリを考える必要になり、類型論のメリットが消えてしまう。次に研究のしやすさの問題がある。類型論では、例えば外向型の人は友人が多いといったような考え方になる。これは外向型vs内向型の友人の数を比較するような方法である。対して特性論では、外向性が高いほど友人が多くなるといった考え方になる。外向性を得点化することで、その得点が高いほど友人の数が多くなるという考え方ができる。そもそも私たちは複数のカテゴリに分類できるほど簡単な性格はしていなく、研究のしやすさを考えても特性論に軍配が上がるだろう。

参考文献

藤田主一 編著『新心への挑戦ー心理学ゼミナール』福村出版 2008.3.30 pp.38~50

浮田徹嗣『横浜市立大学論叢人文科学系列66巻3号(性格に与える遺伝的要因と環境的要因に関する考察 : 心的現実の再発見)』横浜市立大学学術情報センター 2015 pp.23~39

http://honmonosinri.com/category24/entry43.html 性格のとらえ方〜類型論と特性論〜