リポートについて記事を書いているので書き方がわからない方には以下の記事をご覧ください。↓
目次
課題文・ポイント・キーワード
課題文(4択のうち2つ選択)
1. オゾン層の破壊が地球環境上にどのような問題を生じるか具体的な例を出して説明しなさい。
ポイント・キーワード
成層圏にあるオゾン層は生物にとって有害な紫外線を吸収する重要な役割がありオゾン層の存在は人間活動に大きな影響をもたらしていることを理解して説明をまとめる。
砂漠化・地上10〜50km・森林減少・南極・社会問題
課題文(4択のうち2つ選択)
2. 細胞の分化と細胞間の情報交換とは具体的にどの様なことか説明しなさい。(注:複雑な体はどの様に作られるかということを理解すること。)
ポイント・キーワード
多細胞生物の受精卵(一つの細胞)が細胞の数を増やし組織や器官を形成して一つの個体を形作る過程を説明する。
器官形成・発生の初期過程・再生医療・IPS細胞
残り2つの課題文
3. 生態防衛機構について具体的に説明しなさい。(注:自然免疫と獲得免疫について具体的に示す。細胞社会を内部から乱す非自己化した細胞(癌細胞)や壊れた細胞の出現も、統一性を破壊させる原因である。これらの乱れを回復させるの機構が恒常性の維持である。)
4. ATPとは何か具体的に説明しなさい。
注:生命体の構造と働きを中心に説明すること。
ポイント・キーワード
3. 自然免疫は非特異的に反応・免疫記憶が無い。獲得免疫は抗原に対して特異的に反応・免疫記憶がある。
侵入者(ウイルス・細菌)・食細胞・再生医療・IPS細胞
4. ATPは代謝に必要なエネルギーを供給する過程を具体的に説明(高エネルギーリン酸結合)または光合成の機構を説明する。
高エネルギーリン酸結合・解糖系・呼吸・光合成
合格したリポート本文
近年、地球温暖化の影響により世界各地の地域で砂漠化、森林の減少など現代の地球で様々なことが各地で起こっている。その中でも宇宙からの紫外線を吸収してくれるオゾン層の破壊が我々人類、生物、自然などにどのような影響を与えるのかを論じる。
オゾン層というのは成層圏に存在し、地上から約10㎞~約50㎞に存在するオゾンと呼ばれる物質で出来た層であり、生物の体には有害である紫外線を吸収し、遮ってくれる性質を持っている。しかし、そのオゾン層が人類の手により破壊され問題となっている。その主な原因となっているのが冷蔵庫やカークーラーなどで使用されてきたフロンガスと呼ばれる物質である。オゾン層にあるオゾンはきわめて密度が低く、人間の生活で放出されたフロンガスにより容易に破壊されてしまった。さらに近年、南極大陸を中心にオゾンホールと呼ばれるオゾン層が他の場所と比べて層が薄くなっている箇所ができ、直接あたってしまうと、皮膚ガンや白内障・失明、免疫低下によるエイズなどのウィルス性の病気にかかりやすくなるリスクが高くなることが分かっている。さらには、生物細胞の遺伝子にも影響を及ぼす。現代では世界中で皮膚ガンや白内障にかかる人が増加し、日本でも7倍に増加している。20年後の未来には、オゾン層は3分の2が減少し、最悪の事態になると考えられている。オゾン層の破壊に対する保護の必要性については、1992年以前から認知されており、現状では、フロンガス自体は、基本禁止されているが、代替として利用できる代替フロンを利用している。しかし、この代替フロンはフロンガスと比べるとオゾン層破壊への影響が比較的弱いガスというだけであって、オゾン層は少しずつ破壊が進行されているのである。
これから先、新しく購入しなくてはならない電化製品などは、環境に優しい製品であるかどうか?という確認をしてから購入するべきである。今はフロンガスが必要ない製品も多くなってきている。そういった地球環境に優しい製品を買うように消費者としても考え、配慮しなければならない。そして開発者もまた、地球環境や私たちの身体によくないというものは、売らない、作らないようにするべきである。
人間を含め、この地球上に生存している動植物、菌類は細胞を持っており、その生物によって細胞の数はそれぞれ違う。多細胞生物の受精卵がひとつの細胞を増やし組織や器官を形成して一つの個体を形づくる過程を論じる。
ヒトの体は約60兆個の体細胞で構成されているが、元々は受精卵というたった一つの細胞が分裂を繰り返して増殖し、器官形成することで我々の体が出来上がる。細胞の分裂には体細胞分裂と減数分裂の2種類存在し、体細胞分裂は前期・中期・後期・終期に区別され、前期は細胞内の染色体を複製し、中期は染色体が細胞の赤道付近に集まり、後期、終期で染色体、細胞が分裂し体細胞分裂を完了する。次に減数分裂は、動物では精巣や卵巣、種子植物では葯や胚珠などの生殖器官にのみ見られない。DNAを複製した母細胞からDNA量が半分になった娘細胞に分裂する。
近年、個体の細胞や組織が機能しなくなると、その細胞を補充し、修復することができる再生医療の研究が盛んに行われている。あらゆる組織に分化できる多能性幹細胞と呼ばれる生殖幹細胞やES細胞は、採取する際に母体に危険を及ぼす可能性や、倫理的な問題が指摘されていた。しかしながら、2006年に京都大学の山中伸弥教授らにより開発されたiPS細胞は、人工的に幹細胞状態とした細胞であるので、普通は再生しない組織を再生させることができ、倫理的問題などの様々なデメリットを犯すことなく回避することができるので、今後の再生医療での利用に期待できる。
我々は一つの受精卵から形つくられヒトが出来上がっており、それは他の動植物も例外ではない。その細胞の謎を解き明かしていくことで、再生医療にさらなる発展へとつながる可能性を秘めている。(1630文字)
参考文献
- 佐々木史江 他『人の生命科学』医歯薬出版 2011/4/1 p87〜95、p196〜200
- 南雲保『やさしい基礎生物学』羊土社 2003/1/20 p78〜90
- 吉野純典 他『社会環境と健康』南江堂 2004/4/15 p13〜30
- http://www.gwarming.com/ 『未来を作るテクロノジー』
- env.go.jp 『環境省』
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